生草医者のひとりごと〜おちこぼれ公衆衛生医のエッセー〜
生草(なまくさ)公衆衛生医、福永一郎の本である。エイズボランティアのライフ・エイズ・プロジェクト(LAP)機関誌に10年にわたり連載されたエッセーをまとめた。世相をするどく斬り、熱く公衆衛生を語っている。エッセーとなっているが評論集に近い。
公衆衛生マインドに満ちあふれており、公衆衛生の活動論を理解するにもいい本。ヘルスプロモーションやノーマライゼーションの理念がいまひとつ理解できない方には、一読することによってその真意を肌で感じれる良い機会となるだろう。
現場の保健師はもとより、公衆衛生「マインド」の入門書として保健師学生の副読本としてもおすすめしたい。
福永一郎著
1,575円(本体1,500円)
ISBN4-9901753-4-4
2006年5月初版発行