健康日本21の具体的展開に向けて

「はじめに」から
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　（前略）この間の地方計画の策定状況をみると、都道府県計画については平成１３年度に策定
がほぼ完了したが、市町村計画については、平成１４年１１月の厚生労働省調査で、策定済み・
策定中・策定予定まで含めてやっと半数という状況である。策定が進んでいないところの大きな
理由として市町村合併を目前にしていることがあげられている。また、策定を終了しているところ
では、策定はしたもののどのように推進していくのか、戸惑いがあるという話を聞くようになって
いる。
　この様な時期に「健康日本２１」の意義および視点を整理するとともに、具体的な計画「推進」
の視点やノウハウを整理していくことが極めて重要と考え、本誌の発刊を思い立ったところであ
る。本誌にあげる事例は、既に計画策定が終了し、事業の具体的推進に取りかかっているとこ
ろであり、前述の調査研究班で取り上げたものである。
事例を検討する中で、健康日本２１地方計画の具体的展開は、まさにその地方のもっている地
域特性、特に社会資源やこれまでの地域住民の活動の積み上げに大きく影響を受け、様々な
特徴をもった美しい花を咲かせていることに気付かされた。どんな花を咲かせ得るかは、その地
域ごとに異なるし、おそらく相互の活動交流をする中で、あじさいの花のように花色を変え、特徴
を豊富化させることもできると考えている。その意味で、計画を策定済みの地域、これから策定
しようとする地域、どちらにとっても学べる点が盛り込まれていると考える。
できれば、関係する専門スタッフのみならず、活動を担っていただいている住民の皆さんにも読
んでいただければ幸いである（後略）。
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